2026年3月23日(月)、再び釜山の町へ。
「港湾施設とマリーナ視察」という立派な名目を掲げつつ、実際は胃袋が主役の旅。
釣り人の好奇心は海を越え、そして食欲は国境を越える。
今回の旅の目的は、いけすの中で生きているズワイガニを一匹、丸ごと味わうこと。
日本の東尋坊や越前の店でいただこうとすれば、大きさにもよりますが
一杯28,000円前後と高価で、なかなか手が届きません。
ところが釜山では、近海で大量に獲れるため日本の半値ほどだとか…。
それならば、この機会に思い切ってトライしてみよう。
旅先でしか出会えない贅沢を、心に刻むために。

ホテル近くの「チョンギワ」と「ケミチッ」での晩餐。
前回はホルモン専門店で「サガリもカルビも無い!」と肩を落としたが、今回はホルモン無しの店に挑戦。結果は大正解。



私はというと、早朝5時にサンドイッチをかじってしまったが、結局同伴することに。
「もう食べたのにまた食べるのか」と自分にツッコミを入れつつ、アワビ雑炊の誘惑には勝てない。
熱々の雑炊にアワビの旨味が溶け込み、胃袋が二度目の朝を迎える。これぞ釜山の魔力。

これはアワビ入りビビンバだそうで、これも結構美味しかったよ。

昼食はアワビ入りビビンバと冷麺を頼み、3人でシェア。アワビの旨味がご飯に染み込み、
冷麺の爽やかな酸味と相まって、どちらも「かなり行ける」一品だった。
食べ終わる頃にはお腹がパンパン。


腹ごなしに釜山タワーへ。登りはエスカレーターがあるので楽だが、帰りは下り階段が続き、
足にじわりと負担がかかる。タワーは高さ約110m。登ってみたものの、
窓ガラスが汚れていて撮影スポットとしては今ひとつ。
眺望よりも「登った」という体験そのものが記憶に残る。

チャガルチ市場に行くにはまだ13時と少し早い。そこで妻と娘はタクシーで手芸市場へ、
私はホテルに戻ってHPの更新とお昼寝を1時間ほど。旅の途中では、こうした「ゆったりとした空間」が欠かせない。
16時にチャガルチ市場で待ち合わせ。Google Mapがあるからこそ、家族それぞれが好きな場所へ行き、時間になれば合流できる。
昔なら「迷子にならないように一緒に行動」が基本だったが、今はテクノロジーのおかげで旅の自由度がぐっと広がった。
こうして午後は、休息と散策、そして市場での再会へと続いていく。旅は食だけでなく、時間の使い方そのものが楽しみになる。
今日はチャガルチ市場の前が休みだったため、市場の152番へ。
大きなズワイガニは約75,00円、日本価格の50〜60%オフほど。
さらにサザエ大各3個、大アサリ大各3個、ホタテ小10個がおまけで付いてきた。
タコは少し大きめだったので湯がいてもらい、海鮮尽くしの食卓が完成。
ズワイカニは姿で撮りたかったのですが、すぐに蒸し器の中!残念!
日本では足だけの冷凍があるが、やはり生きたカニとはチトさがありますね。

アワビは、この土地ではまるで日常の恵みのように豊富に獲れるのでしょうか。
日本では高級食材として珍重され、特別な場でしか口にできない存在ですが、
ここでは驚くほど気軽に姿を見せてくれます。
市場の片隅、食堂の一皿、どこにでも現れるその光景は、
旅人にとって小さな驚きと大きな喜びを運んでくれるのです。
なので今回は注文しません

このタコもおまけで入れてくれましたが、少し大きいので踊りにはできないので蒸してもらいました。
自分んで釣ったタコはおいしいですが、生きたタコなので、こちらも最高の味でした。

1階の生簀で魚介類を選んでバケツに入れ、それを2階へ案内持参してくれます。
カニなどの魚介類で約14,000円で調理代とビールを含めてしめて17,500円。
これだけの量と質を考えれば、やはり安い。市場の喧騒の中で味わう海の幸は、
値段以上の満足感をもたらしてくれる。
旅の夕刻は、カニの甘みと海鮮の香りに包まれ、釜山の記憶に深く刻まれる。
昨日は少し食べすぎたので、今朝は08:30からホテル近くのビュッフェでトーストと
コーヒーを軽くいただくことにしました。お腹はまだ満たされているので、夕刻のホルモンに備えて控えめに…(笑)。
外は小雨模様で、降ったり止んだり。肌寒さが少し身にしみます。
10時半からはヒュンダイ方面のお寺を見物する予定だそうですが、私は特に行きたい場所もなく、
娘の案内に身を任せることにしました。旅先では、こうして人の流れにゆったりと乗るのもまた一興です。


願いが叶うと有名な海の寺「海東龍宮寺(ヘドンヨングンサ)
海が好きな私にとって、海東龍宮寺は特別な場所でした。
波音に包まれながら祈りを捧げる時間は、心が浄化されるよう。
娘の案内で訪れたこの寺院は、観光以上に家族の思い出として深く刻まれました。
寺院は釜山・海雲台から車で約30分、海辺の岩場に建てられています。
参拝者は煩悩を取り去る象徴である108段の階段を下り、海水観音大仏へと向かいます。
高さ10メートルのこの仏像は、一つの石から作られた韓国最大級の観音像で、
観音信仰の聖地として篤い信仰を集めています。
小雨の中でも多くの観光客が訪れていたように、海東龍宮寺は天候に左右されない魅力を持つ寺院です。
海と祈りが融合するこの場所は、訪れる人々に特別な体験を与えてくれるのかな?


昨年10月にも訪れたチャガルチ市場近くのホルモン専門店街へ再び足を運びました。
通りに立つ呼び込みのおばさんの姿が見えず、一瞬「今日は休みなのか」と不安を覚えましたが、
ドアを開けてみると店内にはすでに半分ほどの席が埋まっていました。
まだ16時過ぎで少し早い時間帯でしたが、17時を過ぎれば満員になることを知っていたので、早めに来て正解でした。
今回は前回の中央のお店ではなく、左中央に位置する「#7」の店へ案内されました。
四角やコの字に並ぶ店々の一角で、地元客が次々と席に着く様子を眺めながら、
再び釜山ならではのホルモンの世界に浸ることができました。
この店の味付けは、塩ダレと味噌ダレの二種類のみ。シンプルながらも、
それぞれに個性があり、塩ダレはあっさりとした旨み、味噌ダレは濃厚で食欲をそそります。
今回は塩を一人前、味噌を二人前注文。これだけで十分お腹いっぱいになるのですが、
締めの焼き飯がまた格別なのです。
鉄板で香ばしく仕上げられた焼き飯を韓国海苔で巻き、タレをつけて頬張ると、
香りと旨みが一気に広がります。お腹はすでにパンパンなのに、不思議とスルリと入ってしまう。
旅先でしか味わえない「魔法の一皿」に、思わず笑みがこぼれました。

AM06:20、ホテル前でウーバータクシーを呼ぶと、静かに近づいてきたのは電気自動車。
韓国ではタクシーのEV化が本当に進んでいると感じる。料金も安く、すぐに来る。
この利便性は日本より一歩先を行っている印象だ。
バンコクはゴルフ、韓国は食。けれど年2回のペースだと少し飽きが早い。
次からは年1回に抑えるくらいがちょうど良さそうだ。
飛行機で2時間以上は乗りたくない。福岡や札幌は韓国より高い。
そう考えると、フェリーで九州という選択肢が浮かんでくる。
移動も無理がなく、食も楽しめる。次の旅先を考えるのが少し楽しみになった。